外科・乳腺外科・血管外科

呼吸器外科、消化器外科、血管外科など広い範囲にわたり外来診療および手術を行っています。

外科・乳腺外科・血管外科のご案内

すり傷などの外傷から呼吸器外科、消化器外科、血管外科など広い範囲にわたり外来診療および手術を行っています。

特に乳癌、消化器癌などの腫瘍外科、胆石症などの内視鏡手術、腹部大動脈瘤、閉塞性動脈硬化症に対するバイパス手術、下肢静脈瘤の治療などに力を入れています。

乳腺外科

Hospital and Service

当院はマンモグラフィ検診の認定施設となっており、最新の撮影装置を導入して積極的に検診を行っています。

検診にあたっては、認定医師・認定技師が対応し、さらに撮影した写真の見落としがないように外部の医師を含めた2人の医師で確認し合うダブルチェック方式を採用して精度を保っています。

手術では乳房温存手術が主流となってきているが美容的なことも考慮にいれ患者様の希望に応えられるよう努力しています。

乳房再建

Breast reconstruction

乳房再建は乳がんの手術で失ってしまった乳房を新しく作り直すための手術です。

当院は道北有数の女性医師によるエキスパンダー とインプラント実施施設です。

詳細は・・・⇒形成外科

乳がん検診

乳房内(特に乳腺)にできる悪性の腫瘍を「乳がん」と言います。
日本では乳がんにかかる人が年々増えています。
現在、女性のかかるがんとしては乳がんが最も多く、
年齢別では、40~50歳代が最も多く見られます。

◇出産経験がない
◇高年初産の人(30歳以上)
◇親・姉妹に乳がんになった人がいる
◇肥満気味の人
◇高カロリー・高脂肪の食事が多い
◇閉経が遅い人(55歳以上)
◇初経が早い人(11歳以下)     など

□乳房のしこり
□皮膚にくぼみやひきつれができる
□乳頭から乳汁以外の分泌物がでる
□乳頭に陥没やただれがある
□わきの下にしこりがある(リンパ節の腫れ)
□乳房全体の皮膚が赤く腫れて熱をもつ

現在、乳がんにかかる日本人女性が年々増えており
乳がんによる死亡数が年間で約1万人にのぼります。
また、発症年齢が20代から認められ40代でもっとも多く発症しています。
しかし、乳がんは他のがんと同様に早期に発見できれば
治療により治すことのできるものです。
早期発見・早期治療をするためには、定期的な検診を受けることが大切です。

2年に1回の受診でも毎年受診した場合とほぼ同様の有効性が示されています。
検診の結果、精密検査が必要とされた方は必ず受診しましょう。

当院での乳がん検診は、○問診(乳房に痛みなどはないか)
○視触診(左右の違いやしこりなどがないか)
○マンモグラフィ検査(X線写真)を行います。

精密検査が必要と判断した場合、

○超音波検査(超音波をあてて乳房内の様子を観察する)
○針生検(病変部に針を刺し、組織や細胞を取り観察する)などを行います。

マンモグラフィとは乳房専用のX線撮影装置です。
乳房の中がよく見えるように片方ずつはさみ圧迫して撮影します。
触診ではわかりずらい小さな乳がんや石灰化をとらえることが出来ます。
検査時間は約10分です。

当院では読影はマンモグラフィ読影認定医師2名によるダブルチェック
撮影は主に女性技師が担当させていただきます。

利用料金

検査項目

外科診察(問診 触診)
マンモグラフィ検査
※マンモグラフィ検査は主に女性技師が行います。

料金

4,400円(税込)

《旭川市助成事業》 *当院にて受付・申込できます。
対象

下記の対象年齢以上の旭川市民で、自営業の方
職場などで検診を受ける機会のない方
家庭の主婦、無職の方

40歳以上偶数年齢

視触診及びマンモグラフィ2方向撮影
国保 300円  /  その他 900円

50歳以上偶数年齢

視触診及びマンモグラフィ1方向撮影
国保 300円  /  その他 700円

乳がん検診のお申し込み、お問い合わせはこちらまで

森山病院 健診センター TEL:45-2031(直通)

 

tel1
(0166) 45-2031

森山病院 健診センター

Email kenshin-mo@moriyama.or.jp

血管外科

Hospital and Service

腹部大動脈瘤の治療

 

 

腹部大動脈瘤について

★心臓から出た大動脈が、動脈硬化による壁の脆弱化や高血圧による内圧の上昇などから太くなり、正常部分の1.5倍以上の太さになると「大動脈瘤(だいどうみゃくりゅう)」と呼ばれます。

★腹部の拍動性腫瘤などで発見されることもありますが、多くは無症状で拡大していきます。拡大すると壁が引き伸ばされたり血流の圧を受けやすくなって、破綻しやすくなります。(表)

★破綻するとそこで大出血が起こり、しばしば致死的になります。

★CT検査や超音波検査で偶然見つかることも多く、指摘されたら早めに血管外科を受診し破裂の予防を考えることが重要です。

★腹部大動脈瘤の手術の目的は

1.破裂の予防または破裂時の救命

2.瘤による合併症の原因治療(塞栓症や出血傾向)

★手術には大きく分けて

1.開腹での人工血管置換術

2.ステントグラフト内挿術

の二つがあります

 

 

1.開腹での人工血管置換術

●腹部大動脈瘤手術は国内で70年以上前から行われており、手技や長期成績が安定しています。

●直視下で行うため手技の確実性が高いと考えられます。

●手術創が大きい、手術時間が長い、などにより負担が比較的大きい側面はあります。

2.ステントグラフト内挿術

●人工血管(グラフト)に金属製の骨格(ステント)が縫い付けられた構造で、折り畳んでカテーテルに収納されている製品です。

●カテーテル手技を用いて血管内に送り込んで、対象部位で展開する形で使用します。

●2007年より国内で企業製ステントグラフトの使用が可能となり、以降使用例が増加しています。

●比較的小さな切開創または経皮穿刺(皮膚から注射針で刺して血管内に到達し、カテーテルを挿入する手技)での実施が可能なこと、また手術時間・入院期間も比較的短いことから、低侵襲な手術として開腹が困難な患者にも適応できる場合が多いです。

●人工血管置換と異なり、瘤が無くなる治療ではないため、残存する瘤に血流が流れ込む(エンドリーク)ことで瘤が拡大した場合などでは、カテーテルによる追加治療もしくは外科的治療が必要となる場合もあります。

●上記のため、術後も定期的な通院及び経過観察が必要です。

★当院は腹部大動脈ステントグラフト内挿術の施設基準を満たしており、実施医・指導医が在籍しております。

  ・Excluder(ゴア社)      指導医・実施医

  ・Endurant(メドトロニック社) 指導医・実施医

  ・Aorfix(メディコスヒラタ社) 指導医・実施医

  ・AFX(コスモテック社)    指導医・実施医

  ・Zenith(Cook Japan社)   指導医・実施医

  ・TREO(テルモ社)          実施医

●患者様ご本人の身体的状況、瘤の形態などから適切な治療を判断し、ご相談することができます。

下肢静脈瘤に対する高周波焼灼術

高周波治療

カテーテルを引き抜きながら表在静脈の根元から焼灼を行います

1回の焼灼長は約7cmでこれを末梢側に
繰り返して治療します。

(コヴィディエン ジャパン株式会社 提供)

下肢静脈瘤はどなたにもよくある表在静脈への逆流を伴う疾患です。切らないで治療する下肢静脈瘤血管内治療として、当院では高周波焼灼術を道北圏で初めて採用して静脈瘤治療を行っており皆様の評価も良好です。高周波治療はレーザー治療より術後の疼痛や皮下出血が少ないなどの特徴があり、より低侵襲の治療とも言えます。

受診いただいた際に皆様に最善の治療法は何かについて詳しく説明させていただきます。診察をご希望の方は一度外科外来を受診して下さい。お待ちしております。(担当医 稲葉雅史)

 

リンパ浮腫治療

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リンパ浮腫とは?

何らかの原因によってリンパ系の流れが阻害され、

その結果生じた「浮腫」というむくみの症状です。

これには、一次性リンパ浮腫(原因が明らかでないもの)と

2次性リンパ浮腫(外科手術、感染症、外傷、腫瘍などさまざまな

原因により起こる)があります

リンパ浮腫の治療法~複合的理学療法

・マッサージ療法

・圧迫療法

・運動療法

・スキンケア

これらを複合的におこなって治療をします。

1.マッサージ療法
患部に滞っている組織液やリンパ液をリンパ管に誘導し流すことでむくみを軽減します。通常のマッサージのように強くもむのではなく、柔らかい圧力をかけておこないます。
マッサージにより個人差はありますが、皮膚に伸張性が出てきて関節の可動域が改善されたり硬い皮膚が柔らかくなったりします。

2.圧迫療法
マッサージによりむくみが軽減された状態を保ちさらにむくみを軽減させるために弾性包帯や弾性ストッキングを患部にまき圧迫をくわえます。

3.運動療法
患部を圧迫した状態で運動をおこない、筋収縮によりリンパ液の排液効果を高めます。
無理な運動は患部に負担がかかり、症状を悪化させることがありますので注意が必要です。

4.スキンケア
治療開始前に始められるかどうか判断するために、皮膚の状態を確認し(スキンチェック)、日常的な皮膚の保湿やケアをクリームを用いて行います。

当院では2週間の入院中に複合的治療をおこなうのと同時にセルフケア(自分または家族による治療)を本人またはご家族の方に身につけていただき、その後は外来通院でのフォローをいたします。

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