変形性関節症は高齢化にともない、症状を訴えて外来に来られる患者様が増えています。関節軟骨の変性とそれに伴う骨・軟骨の破壊及び増殖性変化の結果起こる疾患です。
その典型的な症状は歩行時の痛み、正座が出来ない靴下がはきづらい等の関節の可動域(動く範囲)の制限です。しだいに症状が進みますと杖での歩行が必要になったり、安静時(夜間痛くなる)の痛みが出現します。
最近グルコサミン、コンドロイチン、ヒアルロン酸といったサプリメント製剤の有用性を述べた広告が散見されます。その効果については色々な研究がなされていますが、実際の所このようなサプリメントが人の膝や股関節の軟骨の成分になるか否かは証明されていません。ただ様々な研究がなされ、症状の軽い初期の関節症については効果が期待されております。しかしながら前述したような、中期・末期の症状の患者様にはその効果は期待できません。
そのような方には一度、整形外科の受診をお勧めいたします。
投薬やヒアルロン酸の関節内投与で症状はある程度改善します。
また、当院にでは年間多数例の人工関節(膝・股)手術を行っております。