耳鼻咽喉科

耳・鼻・のどの病気の診断と治療を行っています。

症状のある方は受診をお勧めします。

耳鼻咽喉科のご案内

耳鼻咽喉科は内科などと違い、一度も受診したことがないという方もいらっしゃると思いますが、次のような症状のある時には耳鼻咽喉科受診をお勧めします

 耳の症状

 聞こえが悪い、つまった感じがする、耳が痒い、痛い、膿がでる、耳鳴り、めまい、など。

 鼻の症状

鼻水やくしゃみがでる、鼻がつまる、鼻血、においがわかりにくい、など。

 咽頭・喉頭

のどが痛い、飲み込みにくい、声がかすれる、息が苦しい、いびき、睡眠中の無呼吸、など。

顔面

顔面・頸部が腫れている、痛みがある、顔の動きがおかしい(顔面神経麻痺)、顔面の外傷など。

眩暈(めまい)

内耳にある三半規管の不調によりめまいを生じることは広く知られていることですが、当科では脳外科、内科から紹介されて受診される患者さんも多く、赤外線CCDフレンツエル眼鏡、重心動揺計、電気眼振計を備えてめまいの診断を行っています。

内耳障害で起こるめまいには、動揺病(乗り物酔い)、メニエール病、前庭神経炎、良性発作性頭位置眩暈症、外傷によるものなどがあります。治療は、注射や点滴、内服薬ですが、症状が激しく嘔吐などが続く場合は入院する必要があります。

なかにはめまいから始まる脳血管障害、脳腫瘍などの疾患がありますが、症状が軽くても続く場合には受診、精査をお勧めします。

難聴

難聴には、外耳道・鼓膜・中耳の音を伝える部分に障害があって聞こえにくくなる伝音性難聴、内耳より中枢に障害がある感音性難聴、両者の原因による混合性難聴があります。

加齢による聴力低下は、聴力検査で高い音が聞こえにくくなっていることが多く、検査音は聞こえても“何を言っているのかよくわからない”“会話としては聞き取りづらい”という症状を訴えることが多くなります。必要な方には補聴器をお勧めすることもあります。

耳垢栓塞(外耳道が耳垢で完全にふさがれてしまった状態)や滲出性中耳炎(中耳に液体が貯留する)で難聴を自覚する場合もありますが、突然聞こえが悪くなったという場合には突発性難聴といって、内耳の障害による聴力低下の場合があり、できるだけ早く治療を開始する必要があります。

重傷の場合には入院加療することもありますし、脳腫瘍のような重篤な疾患の症状であることもありますので、精査をお勧めします。

鼻アレルギー

現在の国民病ともいわれるアレルギーは年々増加傾向にあります。

ダニ・ハウスダストをアレルゲンとする他に、本州のスギ花粉症に匹敵すると言われるシラカバ花粉症や、イネ科の花粉症、動物に対するアレルギーなども多く、原因を調べるとともに、内服薬、点鼻薬などによる治療をします。

また果物摂取などにより口がかゆくなったりの症状がでる口腔アレルギー症候群も近年問題になってきています。

花粉症も季節前投与など、症状の発現、重傷度を和らげる治療もありますので、少しの間だからと我慢せずに、受診してください。

顔面外傷

スポーツや交通事故、転倒などにより、顔面に受傷した場合も耳鼻咽喉科の治療対象となります。

顔面の裂傷は傷をきれいにしてから縫合しますが、顔面骨(鼻骨・頬骨・上顎骨・眼科周囲の骨・下顎骨など)の骨折は美容上の問題だけではなく、開口障害、眼球運動障害などの機能障害や知覚異常などの原因となり、観血的治療を必要とします。

副鼻腔炎

風邪をひいたときなどに黄色い鼻汁が続くことがあります。このようなときは急性副鼻腔炎になっていることがあり、発熱や頬部痛、頭痛などを伴うこともあります。

放置すると慢性化してしまうこともありますので、抗菌剤の内服による治療を行います。虫歯が原因となって歯性上顎洞炎になることもあり、このような場合は歯科治療が必要となるので、口腔外科に治療を依頼します。

炎症が上顎洞に限局する場合には上顎洞洗浄を行うことにより症状を改善させることができます。保存的治療に抵抗する場合には外科的治療の適応となります。  

甲状腺疾患

甲状腺は前頸部、気管の前に位置する内分泌器官で、代謝をつかさどる甲状腺ホルモンを分泌しています。甲状腺機能亢進症、甲状腺機能低下症は自覚症状で気づかれることもありますが甲状腺腫瘍は他の症状で受診された場合に触診によって診断されることも珍しくありません。

当院では脳外科での頸部超音波検査の際に甲状腺の異常が見つかって当科に紹介されてくる患者さんの割合が非常に高くなっています。

その中で治療を必要とする患者さんは多くはありませんが、ホルモン値のチェック、CT、MRIなどによる精査を行ったうえ、経過観察あるいは外科的治療、内科的治療の判断をしています。     

唾液腺疾患

唾液腺(唾液を分泌している腺)には大きなものとして、耳の周囲の耳下腺と、下顎骨の内側にある顎下腺があります。

耳下腺はウイルス感染によるおたふく風邪のときに大きく腫れることでも知られていますが、細菌感染により腫れることもあります。

発熱や開口障害を伴い、抗生物質投与などの治療が必要となります。

顎下腺も炎症を起こすことがありますが、こちらは特に胆石や腎結石のように唾石(だせき)という石ができて、唾液の通り道を閉塞させることによって疼痛と顎下腺の腫脹をきたすことがあります。

炎症を抑えるための治療が必要となりますが、石が腺の内部ではなく口の中から触れる場所にできているときには局所麻酔下に唾石摘出術を行うことができます。

他に唾液腺腫瘍も多く、超音波検査、造影、CT、MRI,などでの検査の上、外科的治療が必要になります。

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