唾液腺(唾液を分泌している腺)には大きなものとして、耳の周囲の耳下腺と、下顎骨の内側にある顎下腺があります。
耳下腺はウイルス感染によるおたふく風邪のときに大きく腫れることでも知られていますが、細菌感染により腫れることもあります。
発熱や開口障害を伴い、抗生物質投与などの治療が必要となります。
顎下腺も炎症を起こすことがありますが、こちらは特に胆石や腎結石のように唾石(だせき)という石ができて、唾液の通り道を閉塞させることによって疼痛と顎下腺の腫脹をきたすことがあります。
炎症を抑えるための治療が必要となりますが、石が腺の内部ではなく口の中から触れる場所にできているときには局所麻酔下に唾石摘出術を行うことができます。
他に唾液腺腫瘍も多く、超音波検査、造影、CT、MRI,などでの検査の上、外科的治療が必要になります。